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《5月22日(水)》

【隔週水曜日に連載中!】東京新聞・芸能放送面に、鎌仲ひとみ監督のコラム「言いたい放談」を連載中です。
関東各県の方は、隔週水曜日、東京新聞の朝刊にてお読みいただけます!
★今週のテーマ★ 5/22版「福島の緑の中で」
取材の合間に監督が思い出した、初めてのんだカクテルの味。
本を見ながらそのカクテルを作ってくれたのは意外にも、世界を魅了するあの作家でした。
鎌仲監督の思い出と、今の取材にむかう気持ちと、その作家の世界観が交じり合う異色のコラムです。
★サンプル★ (東京新聞の記者さんから転載許可をいただきました)
「疎明」で動かす原発 鎌仲ひとみ
(2013年4月24日 東京新聞朝刊 放送芸能面「言いたい放談」に掲載)
4月16日、大阪地裁で大飯原発三・四号機運転停止仮処分を求める裁判の判決が出た。
小野憲一裁判長は原告の申し立てを棄却した。
まず三つの活断層が同時に動く可能性があることを認めた。
そうした場合、原子炉の暴走を止める制御棒が何秒で挿入されるか。
原告は2.2秒を超える、と主張。関電は1.8秒位だから大丈夫と主張。
関電はこれを独自の計算であり、国に計ったものではないことを文書で認めた。
核暴走は0.1秒の遅れが命取りとなる。
結果、判決では関電の「独自の」計算を全面的に支持した。
加えて、原発敷地内の活断層について、これは活断層ではなく地滑りと考えるのが妥当、と裁判長自らが判決文に書き込んだ。
敷地内の活断層に関しては目下、専門家の議論が続いており、実は結論が出ていないのにも関わらず裁判長は「独自の」判断を示した。
そして、ここが重要。「安全上の基準を満たしていることが疎明された」と結論したのだ。
「「疎明」って何?と調べてみると 「どうも確からしいと裁判官が推測できる状態」だと。
原告の一人、武藤北斗さんは 「三権分立とは何かと。誰が電力会社の暴走を止めるのか、司法ではないのか」。
彼は311で石巻の水産工場を流され、一日、家族六人がコップ一杯の水を分け合って生き延び、乳飲み子を連れて大阪へ避難移住した体験を持つ。
原発安全神話への回帰を強く懸念している。
《4月4日(木)》
